パワーハラスメントが続く会社はおそらく風通しが悪いはずです。私のいた会社でも漫画の通り、上に意見が通らない素晴らしいシステムになっていました。
金融関係の新しい手法や戦略はアメリカが起点となることが多く、社内でも情報を入手し「この手法は使えるなぁ」などと検討していました。タスクチームが結成された当時はこれら新しい投資戦略を、どのように社内で導入するか議論されていたようです。新たな投資戦略の導入に当たっては社内規定などを根本から見直す必要もありタスクチームのまとめた報告書はかなり踏み込んだものになっていました。
そのタスクチームが作成した報告書は直接社長の元には行かず、一旦役員達だけで討議される場に提出されます。しかし保守的な役員達にとって新手法を導入する意欲は無く、リスクばかりを指摘しその旨を社長に報告することでタスクチームの提案書を毎年没にしていました。中堅社員の案を叩くことで「中堅社員の考えることは危なっかしい。今の役員がいなければ会社は立ち行かない!」と自分達の存在感を社長へアピールする絶好の機会にもなっていたようです。
本当に若手中堅社員の意見を聞きたいと思われる経営者ならばバイアスなどかけず直接若手中堅社員と意見を交わしたほうがいいと思うのです。
今回も身につまされました。思い出すだに「時間を返せ」って感じ。