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金融業界で生き抜くための「へびいちご」とは

コメント欄にて「金融業界の礼儀とか気の利かせかたとか独特のものがないですか?」という質問に対して、私なりに金融業界で生き抜くための「へびいちご」を考えてみました。
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平々凡々
金融業界は減点社会で足の引っ張り合いが横行していますので、常に人の揚げ足取りを目論む上司が多く、少しでも他人と違う箇所があるとネガティブに捉えられます。よって過度な服装や行動は厳禁ですし、職場の飲み会に自分だけ欠席なんていう抜け駆けは許されません。

美辞麗句
「そんなバレバレのお世辞、言う奴いないだろうし喜ぶ奴もいないだろ」レベルのお世辞を言っても、まんざらでもない上司が存在します。私の職場でも美辞麗句連発による茶番劇が目の前で行われていましたが、言われた本人は「俺に媚を売るカワイイ部下め。ハハハハ」みたいに捉えるようなので上司へのポイントアップに最適な手法です。

唯々諾々
半沢直樹の如く「倍返しだ!」と思って上に意見すると袋叩きにあうのが金融業界です。上司のなかには漫画以外にも「IT企業は全て虚業だ!」、「これからはセカンドライフが流行る!駄目だと言っている奴は頭が固い!」(セカンドライフ全盛時期の発言)、「携帯電話でゲームする奴なんていない!」(スマホが世に出始めた頃の発言)等の名言を放たれますが、それに対し賛同以外の意見を述べると目をつけられます。よって全てその場で肯定することが肝要です。

猪突猛進
この業界では成績も重要ですが取組方も重要です。クールに仕事をこなすタイプより、前後のことを考えずとにかく仕事に打ち込み残業し無理をしている人間の方がポイント高めです。「あいつはよくやっている」という印象を植え付けるのが何より大事なのです。

極悪非道
顧客よりも社内政治優先ですので、簡単に顧客を裏切っても心が痛まないようなメンタルが必要です。経営陣は現場サイドの苦労など興味がなく、「決定事項だから」の一言で現場サイドを混乱させ顧客に迷惑をかけることもありますが、特に疑問に思わないことです。

なお上記を実行してもノルマ未達ならば基本酷い扱いを受けますが、多少は甘く見て貰えるはずです。上記を特に疑問に思わずに実行できる人こそ、最も金融業界に向いているのではないでしょうか。ほとんどの人は私がそうであったように、疑問と不安を抱えながら騙し騙し働いていると思います。私は遂に我慢することが出来ませんでしたが…。

「職場が嫌なら自分で変えていけばいい!」とかいう暴論

転職するにあたって同級生に相談したことがありましたが、ドリーマーには話が通じませんでした
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金融業界を辞めた人は揃って「金融業界の社風が自分と合わない感じたら辞めろ」と言います。これはどの業界、会社にも言えるわけで、自分と合わず耐えられないと感じたら転職も一つの道と思います。

しかし世の中には「職場が嫌なら自分で変えていけ」、それが無理なら「自分が変われ」と精神論を言うドリーマーもいます。想像してみてください。ワタ〇ミを辞めたがっている一従業員に「職場を変えて働き易くすればいいんだ!」と諭しても暖簾に腕押しところか、そんなこと実行すればその従業員は上司からボコられるんじゃないかと思います。そもそも職場の風土や、組織の性質は代々受け継がれるもので一従業員ごときが何言っても変わると思えません。それこそ、数十年働いて管理職、役員クラスになら可能でしょうが、明日にでも辞めたいと思っている人間にとってはバカバカしい話だと思うのです。

ネット上でもリアルでもこのドリーマーはいますが、こういう他人の気持ちがわかない人が誰かを苦しめていってるんじゃないかと思うのです。なお、この精神論を言っていたドリーマーは、ある大手メーカー勤務でしたが、そこは組合が強いため残業代も出て有給休暇も取得できる!?という
夢のような職場だったようです。