社内には身だしなみに関する変なローカルルールが存在していました。カバンの大きさやシャツのデザインなんかもチェックされたことがありましたが、今回は時計に纏わる話を書いてみました。
社内では時計をつけているのが常識でした。金融業界という固い職場であったためかデジタル時計やG-shockはNGでした。また客前や上司の前で携帯電話やスマホで時間を確認しちゃうと、こっ酷く怒られる空気がありました。
そんな中、1年先輩の西野さんが給料を貯めて50万円くらいのロレックスを購入し会社に着けて来たことがありました。これがなんと落とし穴でした。漫画にもあるように西野さんは、若手のくせに高価な時計を買ったということで説教を受けます。総務部長によると西野さんの罪状は「半人前の若手が高価な時計をしていると、取引先に不快な印象を与えるので着けないほうが良い!」というものでした。極端に高価な身なりであった場合は、取引先に不快感を与える可能性はあるかもしれませんが、西野さんの身なりは時計以外普通でしたので、それほど目くじらを立てなくても…と思います。これは邪推ですが、若手が自分より良い時計をしているのがムカツクという人もいたので、こんな説教もまかり通るのかな?と思います。
こんな茶番劇があったため、私は引き出物で貰うカタログギフト(3000円くらいの商品を選ぶ本です)で選んだ薄っぺらい時計を、この会社を辞めるまで装備することになりました。同い年くらいの社会人が、ちらっと良い時計をしている姿が物凄く羨ましかったです。
上司の前はともかく、客前での時間確認にスマホを使うのは、確かに感じが悪いのかも知れない。
メールチェックとかも、極力お客さんの前ではやらない方が良いと思う。
職場で盗難が起きたときめんどくさい事になりそうだからそこそこな時計のがトラブルは少ないんじゃないですかね。
金髪レベルの脱色もオッケーな証職場でしたが、なんでか、女性のショートカットだけは、上司男性連から非難ゴウゴウでした。
前の職場では時計はもちろん、スーツ、車、マンション(家賃)、靴、財布にいたるまであらゆる品物に対してチェックが入っていました。
偶然スーパーで鉢合わせとなったときは、
「牛肉ですか・・・ 」
と一言。
100g 88円の特価品だったんですけど・・・
数年前までは、上司の家庭訪問なるものがあったそうな・・・