年別アーカイブ: 2013年

社内改革をストップさせるくだらない3つの理由

部下に「〇〇の改革案を提示せよ」と命じるものの、いざ部下が上司に改革案や改善案を提示すると「やっぱ改革はやめておこう」と拒否される無慈悲な話です。ボツになるとわかっていて改革案を作れと部下に命じるのは、ほんと無駄の極みだと思います。
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改革案や改善案を提案して拒否されたとしても案を検討してもらい、その結果駄目だったなら納得できます。しかしマンガの3つの理由のように検討もせずに門前払いされるとモチベーションが下がるんですよね。

ただ「②前例がない案のため承認が得られない」のケースでは改革案提案時には門前払いされるのですが、ライバル社やグループ企業が提案していた新サービスなりを導入し前例が出来てしまうと、すぐさま承認がとれます。横並び大好きな日本人にありがちですね。

さらに「③反対派を恐れるあまり改革に踏み切れない」のケースでは改革案自体は一度は門前払いされますが、数年をかけて敵対部署に悟られないように巧妙に改革されていく実例をよく見ました。ただこの場合は会社をよくするための改革ではなく、単なる敵対部署の反対派をギャフンを言わしてやりたいという上の想いが強かったように思います。

一番駄目なのは「①有力者の肝いりなので改革に着手できない」でしょう。前社長や前役員、そして社外の有力者関連の案件を改革することは例え経済合理性があってもタブーでした。有力者といっても社内に影響が無いんだからいいじゃねーか!と思うのですが、役員クラスの方はそういった有力者のご機嫌を気をかけられていました。そしてこれらタブーは社内に留まり腐敗し、数年後やっと改革しようとした時にはすでに手遅れになり、どう手を付けて良いかわからない状態になっているのです。まさにパンドラの箱です。

未来工業の創業者、山田昭男氏の仰るように改善などはやってみて、駄目なら元に戻せばいいと思うのですが、私のいた会社ではそうは簡単に行かないようでした。

忘年会の幹事に文句言う奴を黙らせる方

毎年師走に開催される若手にとって苦行のイベント忘年会について書いてみました。本当は他の話題を書く予定だったのですが激務&風邪で身動きがとれませんでした。今年の風邪って強力だし長引く傾向があるようなので皆様もお気を付けください。
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社内全体の宴会をするにあたって、まず日程調整に難航します。候補日を何個かに絞って、従業員にどの日がよいか回答してほしいと依頼するのですが、早川のように曖昧な答えに終始し日程を回答しない輩が確実に数人は発生します。そうすると店の予約も後手後手となってしまい会場を抑えることができません!忘年会の幹事をした人ならわかるでしょうが、年末に大人数の宴会を予約するのは困難なもので、どこも予約で一杯なのです!

やっとの思いで店を予約し、いざ忘年会が始まっても確実に文句を言う人がいます。漫画の例では、中堅社員が「俺、鍋料理食えない」などと若いOLのようなことをほざいておられました。私は無視しました。一番言われた文句は「忘年会なんだからもうちょっと気の利いた場所が良かった」などと言う、幹事の労力に微塵の感謝もないコメントです。そりゃ私も、折角の忘年会なんだから洒落た居酒屋にしたい訳ですけれど、日程がぎりぎりまで決まらず、しかも大人数で!という条件で、どうやって気の利いた居酒屋を抑えられるんだ!と毎回憤慨していました。

それを見て気の毒に思ったのか、またもや林さんがアドバイスをくれます。忘年会に来る最も偉い格の人物だけを抑えて、突き進めというアドバイスです。漫画では渡辺取締役と調整しているシーンだけがありますが、実際には他の役員とも調整をして日程を決定していました。メニューも事前に役員に話にいき、口頭で決裁を得ていました。そして従業員への忘年会の案内状には、役員と相談のうえ日程やメニューを決定したことをさりげなく書いておきました。

つまり「今回の忘年会の日程と鍋料理は役員がOKしたものなんだから、文句を言うなよおまえら!」という強い幹事からの熱いメッセージが込められているのです。これで文句を言う人は、ほぼいなくなりました。たまに何か言われても「取締役の日程ですから~」などとお茶を濁しておけば誰もたてつきません。パワハラ会社では年功序列意識が強いので、それを逆手に取った幹事の処世術なのです。

ただ思うのは、若手幹事には文句を言ってくるのに「取締役が決めた」と虎の威を借るだけで、皆が口を閉ざす状態は異様じゃないでしょうか。結局ある行為に対して「誰が言ったのか、誰が決めたのか」のみが重要であり、我が社の人達は皆そればかり見ているんだなぁと感じました。