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社員旅行幹事はホテルの設備まで把握する必要があるらしい

前回の続きです。これは実話です。というかこのサイトの話は実話ベースです(一部フィクションにしていますけども)
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わが社の社員旅行は総務部長の意味不明な発言により、2班に分けて別日程で行われることとなりました。このため問題が勃発する訳です。

社長にゴマをすりたい自称空気の読める人たちは「社長が行く班と同じにしろ!」と私たち幹事に詰め寄ってくるわけです。一方、せっかく旅行に行くんだから会社の重苦しい雰囲気から逃れたいという、社内の空気をわざと読まないお気楽組からは「社長と違う班にしてくれ!」とお願いされる訳です。社長と同じ班となると、社員旅行という名の日常業務が繰り広げられることをお気楽組は知っていたため彼らも必死に懇願してくるのです。しかしいくら幹事に言われたとしても、当の社長が日程をなかなか決めず調整できなかったのです。自分で決定できない不可抗力の事象いついて、あれこれ希望出されるのって結構辛いんですよね。

更に旅行前日にも受難が待っておりました。ある役員から23時くらいに電話があり「旅館にウォシュレットはあるのか!」と聞かれました。最初はやさしい口調で質問されたのですが、私が「わかりません」と正直に答えると、怒り口調で「俺は痔なんだ!旅館にウォシュレットはあるのか!」とやや恫喝まがいに質問してくる訳です。痔にウォシュレットは必須だと、この時はじめて知りましたが、それにしても旅行の幹事だからって何でも聞かれても困ります。あまりにもむかついたので携帯の電源を切って寝たのを覚えています。

皆様におかれましても社員旅行の幹事などあたらぬようお祈り申し上げます。苦労だけあって感謝されないポジションですので。

社長のための社員旅行はやめてください!休日を下さい!

わが社の社員旅行は休日に開催され「自由参加」という建前でしたが若手は強制参加かつ、旅行の世話役を押し付けらていましたので実質、給料が発生しない休日出勤でした。これが悪化するといつかパワハラとして認定されるんじゃないかなぁと思います。
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私の世代は会社への忠誠心が弱いだの、協調性が無いだの言われていたように思います。そしてメディア等では「会社への愛社精神を育み、協調性を向上させるため社員旅行復活の兆し?」という若手社員の意思が全く反映されていない特集があったように思います。当時の社長は、どうやらこの手の記事に感化され不況時に中止されていた社員旅行を「社員旅行を行えば全社員、特に若手社員にも愛社精神が芽生えるにちがいない!」と復活させてしまいます。

毎度のことですが「社員のため、若手のため」と言われる行事の幹事は決まって若手に押し付けられます。雑用係ですから仕方ないね。当時の私を含めた若手は社員旅行など微塵も望んでいなかったため、社員旅行をなるべく短期間かつ楽に終わらせるため「はとバス一日観光ツアー&宴会」といった日帰り案を強く主張していくのです。しかし社長にゴマをすりたい役員によって、社長の意向と趣味が反映された一泊二日の社員旅行になってしまいます。更に旅行の幹事をまとめていた役員と激しいライバル関係の総務部長に至っては、平凡な社員旅行計画に対して「もし新幹線が事故を起こして全員死んだらどうするんだ!リスク管理がなってない!」などと嫌がらせをしかけてくる訳です。社長へ「京都への社員旅行」という手土産を作った上司に対して、何かしら仕返しがしたかったのでしょう。迷惑したのは僕たちですけども…。

最近もよく「社員旅行復活!」なんて記事ありますけど、若手の半分くらいは特に喜んでもいないし嫌々強制参加してるんじゃないですかね。しかも幹事なんか押し付けられたら全く楽しめないですもん。休日に上司と旅行するなんて罰ゲームですよ