月別アーカイブ: 2013年9月

就職サイトに載っている若手社員の言葉が気持ち悪い理由について

これはパワハラとは少し違うと思いますが、リクナビ、マイナビなどでこういう気持ち悪い文章を若手が書いたことになっている会社は、若干注意が必要なのかもしれません。
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私の会社は就職サイトで新卒を募集していました。そして私が新入社員だった頃、就職サイト上のコンテンツの一つとして若手社員が会社紹介をする企画が持ち上がります。私の他数名がピックアップされ、就職サイトの担当者からアドバイスを受けた通り、自分なりの会社紹介文を、失敗談や苦労話、また大学生と社会人との違いなんかを交えて書きました。

しかし自分なりに書いた会社の紹介文は部長によって跡形も無く修正され、いざ就職サイトの私の欄を見てみると「そんな美辞麗句ばっかり言ってないだろ馬鹿野郎!」と激怒するくらいの気味悪い文章となっていました。おそらく私の紹介文を読んだ大学生達は「あぁ山下という社員は意識高いんだなー(棒」と気味悪がったはずです。私が書いた失敗談などのネガティブな情報は全て消され、またプライベートの話なども全て削除されていました。残っていたのは会社や仕事に対する賞賛コメンツばかりであり、もはや私の名前と所属と出身大学くらいしか修正されていない箇所はありませんでした。

もし就職サイトで「新卒社員なのに、会社を褒めてばっかりの気持ち悪いコメントを書いている。おかしいな、変だな、嫌だな」と悪寒が走った場合は、おそらく本人は書いていないか、誰かに全修正されたと思ってください。そしてその会社は、検閲体制が厳しい非常に風遠しの悪い会社なんだと思って下さい。中には本人が進んで気味悪いコメントを書いている人もいるんでしょうけども…

成果を上げてもボーナスが下がる成果主義

これはパワハラと違いますが、絶対おかしい我が社の成果主義の実態です。
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総務にいた頃、たまたま会社の中期計画をチェックする機会がありました。計画書を良く読んでみると、営業方針の冒頭に成果主義導入によって業績向上するぞー!と威勢よく書かれていました。成果主義と聞くと、実績を出せば出した分だけボーナスが増えるのでみんなやる気になって業績が上がるよ!という理解を持っていました。しかし人件費のページに目をやるとなんと賞与総額が既に計画されており、しかも年に数%ずつ削減する予定だったのです。従業員はボーナス目当てに頑張るけれどそのボーナス支給額には上限があるのです。

矛盾を感じたので宇野さんに聞いてみました。「仮に従業員全員がノルマを達成し全員がボーナス増額となった場合は、中期計画に記載されているボーナス総支給額を上回ってしまうのでは?」と。宇野さんは静かに言いました。「その場合は、ノルマ達成者のなかでも成績が低い人間のボーナスを減らすのでボーナス総支給額は計画通りになるんだ」と…。最後のコマにもあるように我が社の成果主義とは、本来の意味とはかけ離れており単なる人件費削減の言い訳に使われておりました。成果を上げてもボーナスが下がる可能性がある仕組みで誰が頑張るのでしょう。

私も営業部に行ってから実感したのですが現場にいると、どうしても目先の仕事に囚われてしまうため、自社で導入する成果主義のような新人事制度の詳しい仕組み(全員がノルマを達成した場合の査定方法等)や、中期経営計画になかなか目が届かないものです。ですが中期計画などを読んでみると、やや矛盾している点や、一部の経営陣が密かに進めている計画が見え隠れしている場合があるので目を通す価値はあるんだなと思いました。