カテゴリー別アーカイブ: その他

その他はその他だよ

仕事上のミスが隠蔽される理由

私は仕事で結構ミスをするのですが、今の職場とパワハラ職場ではその対応に大きな差がありました。それを描いてみました。
77


今の職場でミスをした場合、上司にミスの現状と原因を報告し指示を仰ぎ、ミスへの対応が終わると再発防止策が講じれらます。この報告→原因特定→対処→再発防止というフローは一般的だと思いますがパワハラ会社では全く違うのでした。

私のいたパワハラ会社は酷い減点社会で「業務でミスをおこしてはならない」という超人しか生きていけない建前だけの社風がありました。そのため仮に部下がミスを起こした場合、上司達は自分達に火の粉が降り減点対象とならないように「無能な部下が単独でミスをした」という事実認定と責任追及がはじまる訳です。ミスは仕事につきものですし如何にミスをカバーするかが重要なのですが、パワハラ職場では責任追及に時間を費やし対応は後手後手になっていました。

特に前職では若手がミスをするため怒鳴られていましたが、これにはちょっとしたカラクリがあったと退職してから判明しました。なんと中堅以上の複数の従業員は、ミスをしても上に報告せずなぁなぁにしていたのです。ミスを隠してもいずれ表面化するのですが、その時には異動になっていたり担当が異なっていたりするため責任追及されないことを見越していたのです!こんな社風だったため重大はミスも隠蔽され、リーマンショック後にそのミスが一気に表面化し業績はものすごいことになっていくのでした。

こんな記事を書いていたら拙著のamazonレビューに同業者っぽい方の面白いレビューが載っておりましたので転載致します!このレビューの通り、自己の利益のみ追究するのでミスも隠蔽されていくんだなと同意してしまいます。

5つ星のうち 5.0 だって人間だもの 2014/4/14 By 中年

金融という組織は全員が「自己の利益」を守るために行動する
それが前提として組織がデザインされてるのではないか、と思ってしまうほど
全員が「自己の利益」を追求しても何とかなってしまう組織なのだ。
(だから外部からの検査が必要なのだろう)

クソな上司も、バカな役員も、アホな同僚も
みんな自分を守るので精いっぱい
自分のためなら非常識でも理不尽でも関係ない!

ロスジェネ社員のいじめられ日記
ロスジェネ社員のいじめられ日記

レビューありがとうございます!

ベテランの失敗「しょうがない」、若手の失敗「ふざけるな!」

パワハラ会社から転職した動機は色々ありましたが、ベテランは何をやっても手厚く扱われ、若手はいつでも酷い扱いを受けていたのも要因でした。それを漫画にしてみました。なおこれは営業部でのお話しです。営業部での話の続きは書籍にて!(宣伝)
75


早川さん(営業部の平凡な社畜)は、コードネーム「貧乏神」と呼ばれていました。なぜならば早川さんが担当する会社は、かなりの割合で業績が悪化し、結果として数億円の損失を出していたからです。ですが早川さんの失敗は、なんとなく「ベテランだから、しょーがないね(ニッコリ」という雰囲気であやふやにされ「次、頑張れ」のような扱いで流されます。これが若手であると役員の態度は大きく変貌します。

ある時、私の担当先で内紛が勃発し業績も悪化していきました。投資損失が出る可能性があると判断した私は取締役に報告するのですが激怒されます。担当先に問題が起きた場合、いかに損失を少なく回収するかを議論すべきなのに、私の原因のみ追及され更に営業部の部長からは「これだから若手に仕事を任せられない!」との有難い説法を頂戴いたします。早川は1億円の損失をスルーされたのに理不尽極まりないのです。

こういった若手を徹底的に軽視する状態は成果を上げても発動します。私が営業成績社内3位という好成績を収めた年があっても「天狗になってるんじゃねーぞ。誰もおまえのことなんか認めてない」(書籍の74話にこの話があります!)と取締役に脅されます。私の後輩も、いくら頑張っても上司から認めらないばかりか、ベテランは成績が悪くとも擁護される社風に絶望し転職していきました。

なお早川さんはリーマンショック後、密かに隠していたサブマリン担当先が、大幅赤字や粉飾決算などで大爆発して、これまた数億円の損失を出します。今ではさすがに左遷部署に追いやられているそうです。ざまぁみろですわよ。

【宣伝です】
ハフィントンポストで駄目な役員と上司が組織を蝕むという記事で拙著が紹介されています!
ロスジェネ社員のいじめられ日記
ロスジェネ社員のいじめられ日記