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社長が交代してもパワハラは無くならなかった話

以前コメントで頂いておりました新社長になった後の話を描きました。スキっとはしないです。
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前社長は総務部寄りの人物で、拙著にもある通りリーマンショックが起き業績が悪化した時でも「現場が頑張ってないから業績が下がるんだー!」と訳のわからないことを言う人でした。そんな社内体制であったため、毎年の賞与なんかも実質的にノルマのない総務部が常に上位にランク付けされるなど営業部は皆不平不満を貯めておりました。

それが営業部寄りの新社長になったことで社内体制は一変します。新社長は合理的な人であり、社内政治よりも利益優先(当たり前)の人であったため、悪行を重ねた総務部の権力を削ぎ、営業部優位になって行ったのです。これには我々現場も大いに期待しましたが、この状況を好機と見た営業部役員が一人張り切り社長に気に入られようと「ノルマ必達は当たり前だ!新社長のもとで良い成績をあげるぞ!」などと激を飛ばし、ノルマ未達は人に非ずかの如くパワハラも激化していきました。

その頃の日常と言うと、一日営業で外回りをし20時くらいに帰社したところ「こんな早い時間に帰社してどーする!」(遅い時間に会社訪問するのは先方に失礼です)と公開叱責されたり、既にノルマを達成していたのに「個人ノルマをクリアした程度でいい気になるな!」などと詰められました。営業部役員は新社長の元で結果を出したかったのでしょうが、従業員にしてみればいくら頑張っても環境は改善されないばかりか、成績を出しても役員の点数にしかならないとわかればモチベーションはあがりません。

社長が変わっても下っ端には関係なかったのです。これも転職しようと感じた出来事でした。

アルハラは飲屋だけで起きるんじゃない!オフィスでも起きてるんだ!

我が社の営業部役員は感情的な人でした。一昔前は、部下をノルマ未達で追いつめて潰すのが趣味だったようです。私が仕えていた頃には、退職者が出ると評価が下がることもあってか若干優しかったようです。
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我が社の営業部役員は機嫌が悪いと何を相談しても怒鳴り散らすような人でした。二日酔いの日は更に機嫌が悪く、表情は鬼のようであり、目は鋭くチンピラのようでした。私のような下っ端従業員は役員の醸し出すプレッシャーと、酒・煙草・珈琲をミックスした悪臭に恐れ慄き話し掛けることすら出来ませんでした。そんな日に少しでもネガティブな報告や判断に迷う相談をする羽目になると、リミッターのはずれた公開叱責が待っている訳で、従業員一同戦々恐々としていましたね。

若手に最大級のパワハラを見舞うことで有名なジェノサイド部長でさえも、役員が二日酔いだとわかると即座にミーティングを取り止め、周囲に小声で「今日は御説明できる状況ではない」などと漏らし去っていくのです。

なお酔ったうえでの迷惑行為もアルハラの一種だそうなので、二日酔いによって仕事を放棄するのもアルハラの範疇ではないのかと思います。新入社員研修では「仕事に集中できるよう健康管理をするのも仕事」と言われたように思うのですが、役員クラスの二日酔いには何も言わないのかよと常々疑問でしたが、サラリーマンだから逆らえませんよね。しょうがないね。