月別アーカイブ: 2013年5月

仕事中、ネット巡回し、ピンボールする役員は無能だろ

無能な役員渡辺さんのお気楽な日々の仕事ぶりを描いてみました。
なお、世界よ、これが日本の役員決定方法だ!で渡辺さんが役員になった経緯がわかります。
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渡辺さんは家電量販店で家電を買った後、カカクコム最安値との差額について
経理課の課長さんに聞くのが日課であり、皆、生暖かい目で見ておりました。
また渡辺さんの娘が就職活動の時には、会社四季報とヤフーファイナンスを
見ながら、どの会社が良いか経理課の課長さんに聞いておられました。
そのため経理課長さんは毎日1時間くらい雑談に付き合わされておりました。

また渡辺さんは暇になると、PCに内蔵されているピンボールに興じられておられました。
しかも消音にしてないもんだから、職場に「びょーん」「てろりん!」などという
ミュージックが発生し「ああ、あいつ暇なんだな」と思ったことが何度もありました。

通常全てのPCは消音設定になっているのですが、度重なる無茶な要望
(ゲームはアンインストールするな、自分のPCだけ新品にしろetc…)に切れた
システムの人が、ゲームばっかやってねーで仕事しろよ!という思いから、
渡辺のPCのみ、音が出る設定にしていたようです。
なお渡辺さんはPC初心者ですので、音を消す方法は知りませんし
ゲーム音が漏れているなんて思っていなかった様子でした。

今、中堅サラリーマンに「管二病」が急増している

自分は“やればできる人間”だと思っている「中二病」、そんな中二病を否定する
「大二病」ときて、社会人2年目が陥る「社二病」の上に立つ
管理職2年目がかかりやすいという「管二病」が話題になっている。
主な症状としては、以下の通りだ。

  • 部下の意見に耳を貸さなくなる
  • 仕事を教えず「これも勉強だ」などと言って突き放す
  • ノルマを与えるだけでマネージメントはしない
  • 人を感情が無いモノのように扱う

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えー、数日前に話題になっていた「社二病」という造語に対抗して
管二病という言葉を作って漫画を書いてみました。

管理職に昇進したことによる万能感を勘違いし、本来の業務であるマネジメントを
忘れ暴走することを管二病と定義して漫画を描いてみました。
発症した場合、特効薬が無い難病であるため完治は困難です。
稀に部下を追い込んで退職させることもありますが、自覚症状はありません。

なおこの記事作成にあたっては自分の体験談と、産業医の方が書かれた
こんな上司が部下を追いつめる―産業医のファイルから (文春文庫)
を参考にしました。以下、その箇所を引用致します。

・部下の意見に耳を貸さなくなる 以下引用

世界は自分を中心に回っているという典型だから、部下から意見が出ても、
それは考えすぎだといい、時期尚早だという。なぜ考えすぎなのか、時期尚早なのかの
根拠をいわない。仕切ることは得意だが、意見交換して結論を出す技量がない。
だから力でねじ伏せようとする。 (P.84)

・仕事を教えず「これも勉強だ」などと言って突き放す 以下引用

質問をしてきた新入社員に対して、「勉強になるから自分で考えてやってごらん」と
差し戻す上司がいる。これは一見、教育しているように見えるが、
時と場合によっては部下を突き放すことになる。
~中略~
最悪な例では、抱えている仕事のうち最も重い仕事だと理解していながら
さらに処理する日が今日と明日しかないというタイミングさえ知っていながら
「だからこそ勉強になるんだなあ」などといって突っ返す。陰湿である。(P91~P92)

・ノルマを与えるだけでマネージメントはしない 以下引用

部下の個性に気を配ることなく、誰にも同等なノルマを課せば
プラスの業績や効果が自動的に出てくると信じて疑わない上司がいる。
~中略~
部下の士気が落ちてしまえば結果は出ない。マイナス評価される部下が多ければおおいほど
成果は上がらない。しかしそれは部下の努力不足が原因だと思い込んでいる。
部下がいきいきと仕事することによって、成果は上がるという発想を持てないのだろう(P94)

・人を感情が無いモノのように扱う 以下引用

部下も血の通った人間なのに、歯車のように扱ってよいのか?
上司の都合でコミュニケーションを放棄して良いのか?
好き嫌いという感情で、部下たちの心を揺さぶってよいのか?
個人の嗜好で仲間をつぶしてしまう集団が果たして健全といえるか?(P64)

こんな上司が部下を追いつめる―産業医のファイルから (文春文庫)
こんな上司が部下を追いつめる―産業医のファイルから (文春文庫)

ところで、この本のレビューを見てください。アフィ踏みたくない方用に引用しておきます。
以下、こんな上司が部下を追いつめる―産業医のファイルから (文春文庫)レビューより引用
(投稿者名は引用していません)

70 人中、64人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
部下とコミュニケーションが出来ない上司が生産性を下げ社会を悪化させる 2007/2/8
形式:単行本

私はこれまで、部下を厳しく鍛えてきましたが、部下が次々と退職したり、
鬱病で長期欠勤するようになり、人事や幹部から叱責を受けるようになりました。
それでも、「最近の若いのは言わないと何もしないんだから、仕事を動かすには
厳しくしつけるしかない、でないと自分が何でも抱える羽目になり殺されてしまう」
と思っていましたので、全く反省せずほとんど態度を改めませんでした。

しかしこの本を読んで目が覚めました。
「今の若者達は想像以上に未熟であるp.129」ことを前提に、
部下とコミュニケーションを円滑にしてマネジメントしていくことが
上司の役目なのですね。
「こんなやつ人殺しじゃないか」と思える上司の例が出てきますが、
良く考えると自分も似たようなものだと気付いて冷や汗が出ます。

部下の仕事をマネジメントする意識が無く、サポートをしないで何もかも
部下に押しつけ追い込み、人材をつぶして生産性をさげていく上司が
バブル世代に良く見られると指摘していますがp.91~93、確かにそういう人がいます。
そうした上司がリストラを生き延びた若者をつぶして「去るも地獄残るも地獄」という
状態を創っているのが、今の日本社会の閉塞感を生み出しているのではないでしょうか。

そうした態度は上司にとっては快適なので、恐ろしいことに職場全体へ伝染していくと
指摘されていますp.84。
回りを見回すと、そんな上司が結構昇進してしまう例が見られます。
コミュニケーションの不足で、人材の喪失や生産性の低下をもたらしていないか、
コミュニケーション能力・部下の仕事のマネジメント能力に欠けた上司を昇進させて、
被害を拡大させていないか、経営者も管理職もこの本を読んでよく考えてみるべきです。
私もこの本にある具体的な部下のサポート方法を実践します。

このレビューが本当か釣りかは定かではありませんが、もし本音を書いておられるのであれば
こんな人のために若い人が社会から退場させられていることに強い憤りを感じます。

もしこの腐ったブログを読んでおられる管理職のなかで、部下がついてこない、など
漠然と不安に思われる方がいれば是非、この本を読んでほしいです。

管理職は上から下に一方的に指示を出し、感情的に圧力をかける役職ではありません。
成果を出し続けるために部下をマネジメントし最適化する役職です。